こくた恵二
こくたが駆く

中国の青島大学院生と懇談

 中国・青島大学院生で日本語学を学んでおられる汪星さん、王偉偉さんのお二人が、石橋一紀青島大学日本語学部大学院教授とともに国会見学に来られた。
 石橋先生から「中国の政治のシステムが日本と違うため、“三権分立”やいろいろな政党があるということが、中国の学生にはわかりづらい。実際に自分たちの目で見てみようということで、国会に来ることにした。」と話された。

photo 二人の学生さんは流暢な日本語で、「中国では反日運動などがあった。日本ではどう思っているのか。」「お互い誤解があると思う。自分の目で見て、確かめたことを中国に伝えたい。」と話された。
 私は、反日という意見には、歴史問題の認識があると思うと切り出し、その解決に努力をすることは政治の責任だ。
 歴史認識の問題について「第二次世界大戦で、日本が中国を侵略した事実を反省することが必要だと考えている。
 日本には靖国神社という神社があり、そこでは“日本を守る戦争だった”“アジアを解放する戦争だった”と歴史の事実を反省することなしに正当化しようとしている。そこを小泉首相が参拝し、日本国内だけでなくアジアの国々からも批判を浴びている。

 私どもは、「戦後60年をどう迎えるのか」という国民的な議論を呼びかけ、戦後政治の出発点は「侵略戦争の否定、日本国憲法9条に結実した平和主義である」と訴えている。
 あの戦争が正しかったと思っている政治家や国民は少数であって、衆議院議長も“首相の靖国神社参拝はすべきでない”と発言している。
 アジア諸国とともに生きていこうとしたら、正しい歴史認識が必要だと思う。」と答えた。
 お二人は、さすがに日本語を学んでいる大学院生だけあって、日本語を駆使しての懇談が続いた。
 大学の学部の数や、広さ、学費などこちらの質問に丁寧に答えていただいた。
 石橋先生も、中国の変貌・発展の早さについて驚きを交えて報告された。

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(Update : 2005/07/20)