こくた恵二
こくたが駆く

効率優先・安全後まわしの経営姿勢にメスを=事故原因究明へ。尼崎JR脱線事故

国労西日本本部で懇談

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 JR福知山線の列車脱線事故は死者107名にも及ぶ(5月2日現在)空前の大惨事となった。事故発生から8日目、テレビでも悲しみにくれる関係者が事故現場に献花する光景が続いている。悲しみは時間が経つにつれ一層深いものに。
 原因究明・再発防止はいよいよ重要だ。
 4月29日、党国会議員団の対策本部は国鉄労働組合西日本本部を訪れ、事故の原因究明・再発防止にかかわり意見交換をおこなった。
 参加したのは私と、吉井英勝衆議院議員、小林美恵子参議院議員、加藤紀男・仁比聡平参議院議員秘書、国労側は上村隆志委員長、田中博文書記長をはじめ、現場で働く労働者の方々から直接意見を聞くことができた。
 国労西日本本部の事務所には、大手マスコミ各社から記者が常駐で来ていて、東京のテレビ局や新聞社もひっきりなしに出入りして、さながら「国労・記者クラブ」ができあがったような状況であった。
 JR西日本の経営姿勢や、安全運行仁関わる問題について、国労の組合員からは『安全が第一にはなっていないJR西日本の経営体質の問題が確かにある』『今になって国土交通省から安全運行の徹底を指導されているが、もともと、効率優先で検査周期などの規制緩和を押し進めてきた国土交通省にも責任があるのではないか』などの意見が寄せられ、さまざまな角度から情報交換をおこなった。今後、連休明けから開かれる国土交通委員会での審議を通じて活かしていくことになる。 国民の注目もある、多くの人命に関わる問題でもある、質問準備は十分に気を引き締めてあたる決意だ。

(Update : 2005/05/02)