こくた恵二
こくたが駆く

2.6京都一区演説会、その6

三、世界という横糸で見た場合
T、平和の国際秩序をつくろうとする流れの増大
 さて次に、世界に目を転じてみるとどうでしょうか。
 みなさん、イラクの問題を見たときに、国連があまり力を発揮しなかったとか、反対運動が力にならなかったと、マスメディアは宣伝しました。
 しかしみなさん、あのベトナム戦争が起こったときはどうだったか、ベトナム戦争が起こる前に、侵略戦争反対の世論は起きなかったんです、ベトナム戦争が遂行されて、アメリカが無法を働いているときに、国連は何の手立ても打てなかった、ところが今回はどうか。イラク戦争のときに未曾有の国際的な反戦運動が高まり、世界各国で「イラク戦争やめよ」の声が澎湃(ほうはい)として起こったことは、ご承知の通りです。そして、国連でも日本の外交関係者は、アメリカの金と力で多くの国が賛成にまわるだろうと予想していた、しかし、多くの国々が反対に票を投ずる、総会という場でアメリカのイラク戦争を糾弾するという圧倒的な世論がつくられたではありませんか。米国は国連憲章を無視して勝手に戦争を始めざるを得なかったではありませんか。
 このようにイラク戦争の経過を見た場合でも、平和を求める世界の大きな力、世界が変わりつつあるということを私は感じました。

戦後60年、反省を共有するドイツ
 ヨーロッパでも、去年から今年にかけて、戦争終結を記念したさまざまな集会が催されました。そして、侵略した側であるドイツの首相はあの戦争が侵略であったことを、戦争の終結が解放あったことをキッパリと訴えました。
 かつてヴァイツデッガー大統領が「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目である」述べたこの言葉は今も脈々と生き続けていてます。あのナチスによる戦争を正しく反省し、その戦争でおこなわれた被害について賠償をし続けるということを、いまだに続けております。
 翻って日本を見れば、日本政府は、侵略戦争への明確な反省をあいまいにしたままです。
 外国と比べて日本がいかに違うかということを言いたいのであります。

特筆すべきアジア政党会議
 またアジアも動いています。この間のアジアの動きの中で特筆すべきこととして、アジア政党会議がありました。この会議は政権政党も野党も、革新政党も保守政党も関係なく平等に参加するということで。私ども日本共産党も含めて35カ国83政党が参加したのですが、そのとき採択した「北京宣言」は重要です。
 「国連憲章にもとづく平和のルールを持った世界秩序をつくろう」じゃないかというのが第1の内容です。もう一つの内容は「異なる価値観をもった諸文明の対話と共存の関係の確立」を呼びかけました。また、「テロをなくすための理性的方策」として、テロを糾弾するとともにテロの原因になっている貧困をなくそうということ、また「各国の自主的発展の尊重と内政不干渉」などを呼びかけました。
 この4つの点は、実は日本共産党が新しくきめた綱領の世界論と見事に一致しているんです。つまり、世界の国際的な平和秩序をつくろうという呼びかけは、形態の違いこそあれ世界で大きく動いているではありませんか。
 また、アメリカの裏庭と言われたような南米でも大きく変わってきています。アメリカのやり方に間違っているという政権が、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、サッカーの強い国をあげてるようですが、、、(笑い)、ベネズエラ、エクアドル、と次々と誕生しています。

U、日本共産党の野党外交の発展
 このように激動する世界の中で、日本共産党はどのような役割を果たしているかということについてもお話をしたいと思います。
このあいだ、オマーンのナショナル・デーのレセプションに、緒方国際局長と一緒に参加しました。そうしましたら、外国の方も日本共産党が実際にどういう法案などへの態度をとっているか具体的に知っていて、「日本共産党の外交活動はすぐれたことをしていますね」とほめていただいたりもしました。
 国際的な活動の中で、私ども日本共産党があの侵略戦争に反対貫いた党であるということを、党の歴史を知ってもらっています。
もう一つに、旧ソ連、それから文化革命の時代の中国など、どんな大国の横暴も認めず、自主独立の立場を堅持してきたこと。 
 そんな政党があったのかという驚きとともに、親近感を覚えていただけるわけですね。
 ですから、イラク戦争が始まる前に中東諸国を訪問しましたら、あちらの国々はイスラム教ですから、神様を信じない人間というのは「悪魔」なんですね、だからかつては5メートルはなれたところから話をするというようなことだったのが、イラク戦争に反対する世界的な共同を呼びかける党で、しかもかつて第2次大戦で侵略に反対していたということを知って、たちまち親しくなり、一緒に反戦の取り組みを強化しよう、国連憲章に基づく国際平和をつくろうと、意思を確認できるようになったのです。

(Update : 2005/02/20)