こくた恵二
こくたが駆く

2.6京都一区演説会、その5

3、憲法を巡って
 次に憲法の問題をお話したいと思います。憲法を変えたいといっている人たちはどこを変えたいと思っているのか、狙いはハッキリしています。
 防衛庁長官は『イラクに自衛隊を派遣する場合、非常に制約をともなう』と、こう言いました。小泉さんはイラクに派遣するに当たって何と言ったか?『戦闘地域には行かない』『戦闘をしに行くのではない』とこう言った、この二つが制約だっていうんでしょ?これを取っ払いたいのが彼らの狙いです。
 日本経団連が最近出した提言では「最も求められる改正は9条2項と96条である」と書きました。集団的自衛権の行使が大事であって、9条2項は国際貢献にとって大きな制約だとのべています。ここに憲法問題の焦点があります。

小学校の校歌と憲法・平和
 憲法の位置付けを歴史的視野で見るとどうか。
 私の友人から手紙が来まして、『かつて、こういう時代があった』と小学校の校歌を送っていただきました。

(千駄ヶ谷小学校、校歌3番)
世界の国にさきがけて
戦争棄てた憲法の
こころ忘れず取り持って
平和日本の民となる
これが我等の将来だ

 こういう校歌です、憲法を直接題材にして歌っているんですね。そこで、わたくし自分の住んでいる地域の衣笠小学校の校歌を調べましたら、やはり平和を歌った文言が入っていました。

風は緑の野に原に
立てばお山は青い空
その名もやさし衣笠の
われら平和をになう者

 この文言が気に食わないということで攻撃があって、今はこの校歌は変わってしまっています。
 山城高校の校歌も調べてみました。『平和・協力・友愛の、光あまねくわれら山城』でした。戦後は、校歌にも、憲法の中心的考え方である「平和」が反映していたんです。
 このことを見ても、戦後すぐの時期に、われわれ日本人が世界に向かって何を目指していたのか、ということをハッキリ示していたと思うんです。

義経ゆかりの鞍馬寺本堂の張り紙
 今年は戦後60年という節目の年です、国民の側からも平和憲法を守れの声があがっています。
 みなさん、今年の大河ドラマはご存知ですか?そうです『義経』です。義経ゆかりの、鞍馬寺の本堂の張り紙にはこう書いてあります。

はるか昔、お釈迦様は お説きになりました
憎しみと怒りを貪りの心を捨てたときに 平和(安)が訪れると
今 私たちは持っています。 
戦わないという勇気ある選択をした 人類の至宝「日本国憲法」を
戦争で悲しまないために 戦争で悲しませないために
お釈迦様のみ教えと 平和憲法を両輪として 平和への道を進みましょう

 これがわれわれの誓いではないでしょうか。
 みなさん、今、国会ではわれわれが『平和憲法を守ろう』ということを話すと、『時代遅れ!何をアホなことを言っているんだ』というのが圧倒的多数なんですね、ほんとに背中がヒヤッとする思いです。
 マスメディアも憲法を守ろうの論陣を張らなくなりました。
 憲法守れ、大増税路線反対の論陣を堂々と展開し、国民の運動を紹介するのは「しんぶん赤旗」しかなくなっています。
 私は、蜷川虎三さんがつくった小冊子、私がつくったもの、この憲法手帳をいつも持ち歩いています。日本共産党の目指す日本の道筋、それは憲法の全条項を守ることによって、かちとっていくということを明らかにしています。憲法が生きる政治をめざしています。

(Update : 2005/02/19)