こくた恵二
こくたが駆く

2.6京都一区演説会、その2


U.日本の政治のゆがみ=二つの病根、が一層深刻に。
 1.アメリカ言いなりの政治は本当にひどくなっている。
@沖縄の米軍ヘリ墜落事故とSACO合意
 沖縄の米軍ヘリ墜落事故では、沖縄国際大学の敷地内にヘリが墜落しているのに、その事故処理・現場検証を日本にさせないという主権侵害。そして、原因究明をなおざりにして飛行を再開。そのヘリはイラクへ向けて飛んでいくという事態でした。
 日本の国民の人命よりもイラク出撃を優先する米国の横暴、そしてそれに追随する日本政府の姿勢がこれほどあからさまになったことはありません。
 日本の政治はこれでいいのかということが問われました。各政党がどういう態度をとったのかということが問われたのです。自民党はSACO=日米合同特別行動委員会の合意である基地移転を実施するとのべ、民主党の主張は『SACO合意の早期実施』でした。
 しかし、沖縄県民の声はどうだったか?事故直後の世論調査では、基地のたらいまわしでは解決しないと答えた県民が81%にも達しました。つまり、SACO合意では基地はなくならない、安保がある限りこの事故はなくならないと訴えたのが沖縄県民の世論だったわけです。二大政党では解決できません。日本共産党こそが、県民の要求にこたえる党ではないでしょうか。
 私は、70年代にこの事故の起きた宜野湾市に40日以上選挙応援で駐在しました。「普天間基地」は宜野湾市の面積の25%にあたり、しかもど真ん中にある。京都市で例えれば、北区、上京区、中京区、下京区、南区、このぐらいの範囲を基地が占めていることになります。右京区から左京区の第2中央病院に行くのに、京北町までぐるっと回っていくか、または伏見区までいくしかないっていうことなんです。
 それくらい都市機能が分断され、かつ危険と隣り合わせしているのです。

 自民党は代理質問に立てず
 ここで余談を一つ、昨年の9月6日、沖縄及び北方問題に関する特別委員会で、この事故をめぐって質問に立ちました。実はこの質問は、赤嶺議員が立つ予定でしたが、台風のために沖縄から帰ってこられなくなったので、急遽、私がピンチヒッターとして質問に立ったわけです。あとで、NHKの記者から『なかなかさまになってましたね』と声をかけられました。
 さてこの台風、日本共産党の赤嶺さんだけでなく、自民党議員で質問に立つはずだった議員も沖縄に足止めをしました。200名以上議員がいるにもかかわらず、この議員の代理を立てられなかったのが自民党でした。
 きちんと代理を立て県民の声を代弁した日本共産党と、200人以上いながら一人も代理を立てられなかった自民党、どっちが責任政党か、明らかなのではないでしょうか。

(Update : 2005/02/16)