こくた恵二
こくたが駆く

読売TVのインタビュー。放映は27日朝・2分間

photo 先のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の日中首脳会談では、小泉首相の靖国参拝に対し、中国側から厳しい意見が出され、靖国参拝問題に関心が高まっている。
 明日朝放送の「ウェークアップ!」(読売テレビ系・8:00−9:30)という番組の『日本の天秤』のコーナーで、この問題が取り上げられる。参拝に賛成、反対の意見をそれぞれ出して、視聴者に考えてもらうという。もちろん私は、『反対』の立場でインタビューを受けた。ぜひご覧いただきたいが、放送時間はわずかなものになると思うので、私が言わんとしていたことの若干を、この場でお話ししておきたいと思う。

 首相の靖国参拝は、どこに問題があるのか?
 靖国神社とは、「天皇のために『名誉の戦死』をとげた人々だけを『英霊』としてまつる特異な神社」であり、国民に『名誉の戦死』を押し付ける役割を担っていた。だから侵略戦争の精神的支柱だった。1979年には太平洋戦争を開始した東条英機元首相をはじめ14人のA級戦犯を「昭和殉難者」として合祀している。
 このような靖国神社を参拝することは、「侵略戦争を肯定する立場に日本政府が立つことを、公然と内外に表明」することを意味するものだ。
 「戦没者に追悼の意を表すのは当然」との声をどのように考えるか?
 小泉首相はAPEC後の会見で「多くの方々の犠牲の上に今日の日本の平和と発展があるのだという思いから私は毎年靖国神社に参拝しているのだ」と述べている。これは全くのすり替え。戦争で犠牲になった方々を追悼するのは当然。日本とアジアの戦争の犠牲者とその惨禍を反省し、再び戦争を起さないと決意してつくられた日本国憲法、とりわけその9条を守ることこそ、真の追悼であると考えている。
 今後「靖国問題」はどのように解決していくべきか?
 きっぱりと参拝を中止することだ。

(Update : 2004/11/26)