こくた恵二
こくたが駆く

年金制度の国民的討論の呼びかけを発表

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 10日、国会の控室で、小池晃政策委員長とともに記者会見し、年金大改悪法の実施をやめさせる法律案について発表しました。呼びかけの内容は次の通りです。

 年金大改悪法の実施を中止し、だれもが納得できる年金制度をつくるための国民的討論を呼びかけます
 2004年6月10日 日本共産党

一、自民・公明両党が6月5日に強行成立させた年金関連法は、日本共産党の国会での追及が明らかにしたように、保険料の上限のない引き上げと、憲法が保障する国民の「生存権」を破壊する給付水準の引き下げを内容とする、年金史上最悪の大改悪法でした。これが実施されれば、国民のくらしと日本経済に破壊的な影響をおよぼすことは必至です。このような悪法を、国会のルールを乱暴に踏みにじって押し切ったことは絶対に許せません。

一、日本共産党は、この悪法の実施をやめさせるために、参院選後の国会に「国民年金法等の一部を改正する法律を廃止する法律案」(別紙)を提出します。この法案は、内容を、「こんどの国会で改悪された部分を廃止する」という一点にしぼったものです。

一、国民のだれもが納得できる年金制度をつくるためには、悪法の実施を中止する措置をとりながら、広く国民的討論をすすめ、国民の意思を生かした国会審議をすすめることが必要です。

 日本共産党は、国民の「生在権」を保障する見地に立って、老後の生活を支えるために、全額を国の負担でまかなう「最低保障年金制度」の現実を提案しています。私たちは、この提案こそ、国民の願いにかなう真の年金改革だと確信しています。

一、目前にせまった参院選で、悪法の成立を推進した諸党にきびしい審判を下すとともに、国民の意思がしっかり反映する国会をつくるために、日本共産党の躍進にみなさんの力をお貸し下さいますよう、心からお願いします。

(別紙)
国民年金法等の一部を改正する法律を廃止する法律案要綱

一 国民年金法等の一部を改正する法律は、廃止すものとすること。
二 この法律は、公布の日から施行すものとすること。
三 その他所要の規定の整備を行うものとすること。

(Update : 2004/06/10)