こくた恵二
こくた恵二のこだわりエッセー

京都府知事選挙、衣笠洋子さんで新しい民主府政を!(しんぶん「赤旗」1月10日付け)

 京都は今年の4月が知事選挙である。年の初め「衣笠洋子」さんが、出馬表明を行なった。知事選始まって以来初の女性候補者である。
 衣笠さんは、京都母親連絡会の事務局長として、女性運動の最大の取り組み「母親大会」の運営の中心で頑張ってこられた方でうってつけの候補者だ。
 毎年8月15日の「終戦記念日」と12月8日の「太平洋戦争開始日」に“召集令状”の赤紙・チラシを配布し、反戦・平和を訴えてきた企画女性である。
「命を生み出す母親は命を守り育てることを望みます」という母親運動のスローガンのまさに体現者である。
 いま憲法九条が危ないといわれるこのときに、敢然と起ち平和を訴える彼女に誰しもが共感を寄せる。府民の多数の思いだ。
 めざす京都府を「心のかよう府政を」と述べた。かつて民主府政の折、蜷川虎三知事は「困ったことがあったら、府庁に来なさい。何がしのことができる。それが府民の暮らしを守る組織である府の仕事だ」と述べたが、重なって見えるのは私だけではあるまい。
 どの分野でも暮らしが大変な時代。まして小泉自公政治で国民が痛めつけられている時、府民と心をかよわせ政治が求められており、「住民の福祉の増進」と定めた地方自治法の精神に最も適う方向ではないだろうか。
 出馬表明で「『21世紀は女性の時代』といつも言いながらここで引き下がっては女がすたる」と訴えた心意気に感動した。ここで頑張らねば私とて「男がすたる」と言わねばならない。
 「憲法を暮らしのなかに生かそう」の民主府政を府民の手でつくろうではないか。

(Update : 2006/01/22)