こくた恵二
こくた恵二のこだわりエッセー

大志と英知と真心

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 日本共産党の第23回大会は、熱海市の伊豆学習会館で行われ、現在の諸問題を解決する日本改革の道筋と壮大な未来社会を展望する新綱領=21世紀の旗印を採択した。
 議院運営委員会、野党国会対策委員長会談、与野党国対委員長会談等の国会用務で、東京と熱海を行ったり来たり。夕方に大会会場に来たかと思えば、深夜に東京に帰る日が続いた。最終日前日だけは、会場に泊まった。朝目覚めると、会場が山の奥にあるせいか、朝から雪が斜めに吹いていた。東北生まれの私には、その光景が何かしら懐かしいものではあったが、終日雪が舞い散る寒い一日であった。しかし会場内は熱気あふれる意気高いものとなった。
 今度の大会は、外国来賓の出席がひときわ多く、日本共産党への信頼と野党外交の広がりを実証したことが特徴であった。終了後、外国来賓の歓迎・歓送レセプションが開かれ、新綱領にたいする感想や、それぞれの国での活動状況など和やかに懇談した。
 「寒い」「寒い」を連発して室内でマフラーを巻いていたインド代表や、ニカラグア、キューバ、ベトナムの各代表は、「初めて雪を見た」「美しい光景だった」「ビューティフル」と、私にも分かる英語で感嘆の声を上げていた。
 大会成功のため、会場へのダラダラ坂につもった「美しい雪」を、朝早くから必死に除雪したスタッフの目に見えぬ活動を紹介した。
 「大志と英知」を集めた大会であると同時に、共産主義者らしい真心のこもった大会でもあったのだ。

(「しんぶん赤旗」2004年1月20日付、新しい政治めざして、写真は党大会会場で駐日大使館来賓と懇談=13日)

(Update : 2004/01/20)