こくた恵二
こくた恵二のこだわりエッセー

とどろけ平和の声

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 京都河原町三条で、「イラクへの自衛隊派兵、是か非か」を問う青年のシール投票」に参加した。あいにくの土砂降りで、服もずぶぬれになった。始まる20分ほど前から大雨になり、宣伝カーに乗ることができないほどでハンドマイクでの訴えに切り替えた。
 しかし、そんなことでくじける民青同盟ではない。イラクの人道的復興支援、自衛隊派兵ノーの熱のこもった訴えが天をも動かしたか薄日が差してきた。
 大学生の夏、カンパ活動に汗して、広島の原水爆禁止世界大会に参加し、その後ベトナム侵略戦争反対運動、「わだつみ像とともに平和を守れ」と私の政治の原点を形づくった当時の姿とダブった。
 シール投票では、全員が「戦争協力でなく国連中心の人道支援」にシールを張り、「自衛隊を派兵してアメリカの占領に協力」には誰一人賛意を表さなかった。
 この間“有事法制反対”“イラク戦争やめよ”などの平和を求める運動で、若者の意気が高い。ピースウオーク、街角宣伝などいつでもどこでも青年が元気に登場している。一般のマスメディアに取り上げられたが、芸術家の卵たちの人絵文字パフォーマンス、「有事法制撲滅委員会」の勇ましい名前で頑張る高校生など多彩だ。
 イラク占領支援自衛隊派兵法に反対し、学習も行い、学園では連日の昼休み宣伝、地域では若手議員とタッグで週末街頭宣伝に取り組んでいる。
 これら青年のたたかいの広がりが国会を包囲し世論を変える。参議院での正念場を迎える。草の根としっかり手を携え、平和の声をとどろかせたい。

(写真は地坂拓晃民青府委員長(左)ら青年とともに、雨の中で「イラク派兵法案」廃案を訴える穀田議員=6日夕、京都市。「しんぶん赤旗」2003年7月10日付「新しい政治めざして」)

(Update : 2003/07/10)